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こびとの子供たちと積み木

ある部屋の中に、こびとの子供たちが住んでいました。
こびとの子供ですから、それはそれは小さい子供たちでした。
こびとの子供たちは、たくさんのおもちゃを持っていて、いつもそれで遊んでいました。
こびとの子供が特に大好きなおもちゃは積み木でした。
こびとの子供用の積み木は普通の人には見えないくらい小さな物でした。
こびとの子供たちが積み木で遊んでいるところに、女の子がやってきました。
女の子は、こびとの子供たちと一緒に遊びたいと思いましたが、積み木が小さすぎて何を作っているのかよく見えませんでした。
女の子は前に蟻を虫眼鏡で見て遊んだことを思い出して、虫眼鏡を探しました。
ところが、いくら探しても虫眼鏡が見つかりませんでした。
仕方なく女の子は積み木で遊んでいるこびとの子供たちにうーんと顔を近づけてみました。
すると、こびとの子供たちは積み木を積んで、ちっちゃなちっちゃなお船を造っているところでした。
ひとりのこびとの子供が船長さんになってみんなにあれこれと命令をしているようです。働いている子供たちは、きちんと整列をして、何か命令されると右手をパッとあげて、お返事をしているようです。
女の子は、その様子があんまりかわいいので、「うわぁ、かわいい ! 」と叫んでしまいました。
その声の勢いで、こびとの子供たちはお船と一緒に、どこかへ吹っ飛んでしまいました。
女の子は、「あれえ ? こびとさんたちが消えちゃった。……お船でどこかに旅行に行ったんだ」と思いました。
部屋の壁まで吹き飛ばされたこびとの子供たちは、また吹っ飛ばされたらかなわないと考えて、今度は積み木で、女の子用の虫眼鏡を作り始めました。
それを見た女の子は、レンズの代わりにガラス玉をあげました。
こびとの子供たちは虫眼鏡のことは忘れて、ガラス玉の周りで輪になって踊って遊び始めました。
女の子はまた、こびとの子供たちにうーんと顔を近付けて様子を見ましたが、今度は大きな声を出さないように気をつけていっしょに遊ぶことができました。
じゃ、おやすみ。


2012-03-22 10:58  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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