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その後のマチュピチュの人たち [マチュピチュの人たちシリーズ]

さて、別の星に移り住んだマチュピチュの人たちはさっそく、持ってきた草や野菜、実のなる木などを植え始めました。
この星は、10時間ぐらいで一回転するので、10時間経つと次の日になっていました。ですから、草たちもなんとなく大急ぎで育っていきました。
あっという間に草だらけになったので、連れてきた動物たちを放しました。動物たちもなんとなく大急ぎで草を食べ、10時間おきにお乳を搾られました。
子供たちも5時間ぐらい学校で勉強すると、もう布団に入って寝なければなりませんでした。
お父さんたちも10時間おきに乳搾りとか、雑草取りとか、家造りとかをしなければなりませんでしたし、寝る時間は1日に4時間くらいしか無いので、だんだんヘトヘトになってきました。
老人たちは、4時間寝るとご飯を食べ、2時間昼寝をしては、ご飯を食べ、夕方ぼーっとした後、もう寝なければならないので、何のために生きているのかわからなくなってきました。
お母さんたちも、朝ご飯を作って、後片付けしたらすぐに昼ご飯を作って、片付けたら晩ご飯を作らなければならなくなり、子供たちの世話も出来ない状態でした。
この星の1日は10時間くらいしかありませんでしたが、1年は900日近くありました。ですから春も夏も秋も冬も、それぞれ200日以上ありました。1年が900日近くあるので、若い女の人たちは、「なかなか年をとらないので、いつまでも19歳でいられるわぁ」とか言って喜ぶ人もいました。
頭のいい学者が「1年は900日近くあるが、1日が10時間しかないので、1年の長さは結局、地球の1年と変わらないぞ」というすごい発見をしましたが、みんなは「そんなこと、どうでもいいから、もっと住みやすい星を見つけてくれぇ」と言いました。
じゃ、おやすみ。


2012-04-07 09:14  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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