スズメのおしゃべり その2 [博士の発明シリーズ]
博士は発明の天才です。
スズメのおしゃべり聞きマシーンは町のみんなをニコニコにしていました。
ある日、博士の町の隣の町のお巡りさんが博士の町にやって来て言いました。
「隣町のFさんのネコがいなくなってしまって困っているんです。この町で見かけたらすぐに私に連絡して下さい」
その話を聞いた博士の町の人たちは「今朝、見た事のないネコが2丁目のクリーニング屋さんに来たって言っていたな。」
「そのあと、3丁目のケーキ屋さんがえさをあげたと言っていたなぁ」
「そのあと、4丁目のおばあさんがネコの頭を3回なでてあげたと言っていたなぁ」
「ああ、そのネコなら5丁目の病院の看護師さんが預かっていると言ってましたよ」
それらの話を聞いたお巡りさんは、この町のみんながネコの事をとてもよく知っている事にびっくりしました。
言われた通り、5丁目の看護師さんのところにFさんの探しているネコがいました。
ネコはニコニコの顔をしていました。
お巡りさんは博士の町の人たちにお礼を言って、ネコを連れて行きました。
お巡りさんは、「それにしても、誰がネコの話をみんなにしたのかな ? 」と、博士の町の人たちが全員、迷い込んだネコの事を知っている事を不思議に思いました。
お巡りさんの頭の上をスズメたちが飛び回っていました。
お巡りさんはニコニコの顔をして町に帰りました。
じゃ、おやすみ。
2012-11-01 10:14
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