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働きアリの1年生

働きアリたちは4月から1年生になり、アリの学校に張り切って通い始めました。アリの学校では、今日から「働き歌練習会」が始まりました。
先輩の働き歌リーダーが前に出て、1年生アリたちに働き歌を教えるのです。
「第1働き歌よーーーい。」「おーーーー」
「♪働け、働け、アリたちよぉ」
「♪働け、働け、アリたちよぉ」
「♪働かなければ、大変だぁ」
「♪今日も運ぶぞ、あめ玉をーー」
「♪まんじゅう見つけた、そら急げぇ」
1年生アリたちは第1働き歌を楽しそうに歌いました。
歌を歌えば歌うほど、「早く、働きたーーーい」という気持ちになってきました。
でも、働き歌は「第45働き歌」までありました。
それを全部覚えないと働かせてはもらえないのでした。
1年生アリたちは、必死になって歌いました。
1年生たちは、もうヘトヘトになるまで歌いました。でも、体はヘトヘトなのに、どんどん、どんどん「働きたーーい」という気持ちが高まっていきました。
いよいよ、第45働き歌の練習が始まりました。
「♪働く者に、幸せが、奇跡が起こるぞ、さあ、急げ」
やっと、働き歌練習会が終わりました。
1年生アリたちはうれしくて、涙が出てきました。
「働いてよーーーし」
先輩アリたちのかけ声を待ちきれないように、1年生アリたちは野原に飛び出しました。みんな第1働き歌を歌っています。
1年生アリたちは、さっそくどら焼きのかけらを見つけました。
そして、それをみんなで協力して運びました。その頃には、第6働き歌になっていました。
重たいどら焼きのかけらを必死になって巣に運びました。巣に着く頃には第45働き歌になっていました。
そして、第45働き歌を歌い終わったとき、先輩アリが言いました。
「お前たちは、全員合格だ ! 自由に空を飛んでよーーーし」
1年生アリたちはびっくりしました。自分の体にいつの間にか立派な羽が生えていたのです。
1年生アリたちは、楽しそうに空を飛び回りました。
合格した1年生は、1週間だけ、空を飛んで巣の周りの様子を知ることが許されるのでした。
「奇跡だ ! 本当に奇跡が起こったんだ ! 」1年生アリたちは叫びました。
1週間の間に、働き歌練習会の疲れは、すっかりとれてしまいました。
1週間後、羽のとれたアリたちは、今日も元気に働き歌を歌いながら楽しそうに働いています。
じゃ、おやすみ。


2012-04-09 09:25  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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