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耳の短いウサギ その3 [耳の短いウサギシリーズ]

ある山に一匹だけ耳の短いウサギがいました。
本当はウサギは鳥のように1羽2羽と数えます。
耳の短いウサギは性懲りもなく、また小学校にやってきました。
「今度こそボクがウサギで、ウサギはすごいんだということをわからせるぞ」
耳の短いウサギは、はりきっていました。
ぴょんぴょんと校庭に入っていくと、悪いことにまた1年生が体操をしていました。
耳の短いウサギは一緒に整列して体操をしました。
しばらく頑張って体操していると、やっとひとりの男の子が気付いてくれました。
「あれ ?この前のカピバラみたいなのが、また来てるよ」
「本当だ。今度は体操してる」
「ちょっと体操間違ってるし」
「体操するカピバラって、変だよね」
1年生は、また好きなように言いました。
耳の短いウサギは「ここは落ち着いていこう」と思い、得意な、耳を伸ばす体操を始めました。
「何だ ? 違う体操始めたぞ」
「耳を伸ばしてるんじゃない ?」
「おもしろそう。ボクもやってみたい」
「ボクも」「わたしも」
と1年生たちは耳の短いウサギに教えてもらって、耳を伸ばす体操を始めました。
「おもしろい」
「楽しい」
1年生たちは大喜びです。
耳の短いウサギは「やった。今度こそ、ボクのすごさをわかってくれたんだ。」
と思いました。
その時、先生がきっぱりと言いました。
「子供たちは、耳を伸ばす必要はありません ! 」
耳の短いウサギはがっかりして山に帰っていきました。
じゃ、おやすみ。


2021-10-20 22:19  nice!(0)  コメント(0) 
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