星のおはなし [作者のおすすめ]
むかしむかしあるところに1人の女の子が住んでいました。女の子は夜空の星を見るのが大好きでした。むかしむかしのことですからお星様の名前も今とは違っていました。
「こんばんは、むかで座さん。こんばんは、つりがね座さん」という具合です。
女の子は中でも、ねこ座とざぶとん座の話が大好きでした。
それはねこ座のねこがざぶとん座のざぶとんにちょこんと座ると願いがかなうというものでした。
でも、女の子が見上げると、ねこ座が追いかけるとざぶとん座は逃げていく、また、ねこが追いかけるとざぶとんは逃げていくのでした。
そんなある日、女の子のお父さんが大変な病気になり、お医者様もあきらめた顔でした。
女の子も家族もみんな、おいおいと泣きました。
女の子は夜になるとすぐに夜空に向かって「お父さんを助けてください。お父さんを助けてください」とお願いをしました。
すると、なんと、ねこ座のねこがチョコチョコっと歩き出し、ざぶとん座のざぶとんにチョコンと座ったのでした。
女の子はびっくりして、お父さんのところに走っていきました。するとどうでしょう、お父さんは急にぴんぴんに元気になり、「明日は畑に行くぞーー」と叫ぶほどでした。
女の子も家族も、びっくりするやら、よろこぶやら、みんなでお父さんを囲んでニコニコと眠りましたとさ。じゃ、おやすみ。
2007-03-08 09:18
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