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おなかの大きなお母さんの活躍 [作者のおすすめ]

ある町におなかの大きなお母さんがいました。
ある日、このお母さんは娘を連れてお買い物に行きました。
すると、お店の前を走っていた男の子の自転車のブレーキが壊れて坂道をどんどん下っていってしまいました。「こわいよぉ。誰かとめてぇ」と男の子は叫びました。
すると、このおなかの大きなお母さんが坂の下にでん、と立ちふさがって、男の子の自転車にぶつかりました。自転車は大きなおなかにあたって、ぼよよよーん、とはずんで止まりました。
「おばさん、ありがとう」男の子はお礼を言いました。
「いいのよ。自転車は気をつけて乗らなきゃダメだよ」とお母さんは言いました。
少し行くと、今度は自動車のブレーキが壊れて、坂道を下っていきました。
「助けてくれー」と運転していた男の人が叫んでいます。
また、このおなかの大きなお母さんが道の真ん中に立ちふさがったので、自動車は大きなおなかにぶつかって、ぽよよよーんと止まりました。
「奥さん、ありがとうございます」男の人も乗っていた女の人と子供もお礼を言いました。
「いいのよ。自動車は気をつけて乗らなきゃダメだよ」とお母さんは言いました。
少し行くと、今度は電車のブレーキが壊れて、どんどん進んできました。
「助けてくれー」と運転手さんは叫びました。
またまた、このおなかの大きなお母さんが線路の上に立って立ちふさがったので、電車は大きなおなかにぶつかって、ぽよよよーんと止まりました。
「ありがとう」「ありがとう。」運転手さんも、電車に乗っていたたくさんの人たちもお礼を言いました。
「いいのよ。電車は気をつけて運転しなきゃダメだよ」とお母さんは言いました。
たまたまこの電車に乗っていた市長さんがいいました。
「ありがとう。あなたのおかげでたくさんの町の人の命が助かったよ。でも、あなたもおなかに赤ちゃんがいるのなら、自分の体を大事にしなきゃダメだよ」と言いました。周りにいたみんなも「そうだよ。そうだよ」と言いました。
するとお母さんは
「大丈夫ですよ。私は、ただ太ってるだけなんですから」と言いました。
それを聞いたみんなは安心して大笑いし、楽しい一日になりました。
じゃ、おやすみ。


2012-03-01 10:37  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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