SSブログ

その後のその後のマチュビチュの人たち [マチュピチュの人たちシリーズ]

さて、別の星に移り住んだマチュピチュの人たちですが、あまりにも忙しい星だったので、また別の星に移動しました。
今度の星は、1日が25時間、1年が360日といういい感じの星でした。
地球と違うところと言えば、地球よりだいぶ暖かいと言うところでした。
「これはいい。服の心配も無いし、これだけ暑ければ植物もよく育つだろう」と、みんなこの星が気に入ったようでした。
さっそく、持ってきた草を植えました。思った通り、草も野菜もどんどん成長しました。
一面、草だらけになったので、いつもの動物を放しました。
動物たちは草をむしゃむしゃ食べて、お乳もいっぱい出しました。
「なんて、すばらしい星だ。これなら、何の心配も無いぞ」そう言って、みんなは地球より1時間長い1日をうまく利用して、昼休みには日光浴をしてのんびりしていました。
つい、寝過ごしてしまって起きてみると、ずいぶん草や野菜が大きく育っているような気がしました。動物もずいぶん立派な体になったように思えました。
みんなは「本当にすばらしい星を見つけたものだ」と喜び合いました。
ところが、何日か過ぎていくと、草や野菜が大きくなり過ぎてきました。
今まで、暑いくらいの星だったのに、みんなは大きな草の陰になってしまい、だんだん寒くなってきました。
「なんか、野菜に踏みつけられそうになってきたなぁ」と思ったとき、ひとりの人が本当に踏みつけられそうになりました。
「うわぁ」と言って見上げると、それは大きな動物の足の裏でした。
「ど、ど、動物があんなに大きくなっている ! 」みんなはびっくりしました。
草がものすごく大きくなったので、それを食べるために動物たちもどんどん大きくなっていたのでした。
「恐竜みたいになっているぞ」みんなは動物に踏まれないように気をつけて歩かなければならなくなりました。
恐竜ではありませんので、襲ってくることはありませんが、みんなはアリの気持ちがわかるような気がしました。
草はどんどん伸びて、もう、お日様は全然あたりません。このままでは寒さで死んでしまいそうです。
その時、頭のいい学者が言いました。
「どんなに大きくても草は草だ。燃やしてしまえ。火を使えるのは人間だけだ ! 」
みんなは燃料をまき散らして火を付けました。
草はぼうぼう燃えました。みんなは、土を掘った穴の中に隠れて草が燃えてしまうのを待ちました。
3日間燃え続けて、火は消えました。
みんなは安心して穴から出ました。
まわりは、すっかり灰だらけ。砂漠のようになっていました。
その中に、焼肉になってしまった動物がおいしそうに転がっていましたが、みんなは食べる気にはなれず。
「やっぱり、さっさと引っ越そう」と言いました。
じゃ、おやすみ。


2012-04-11 09:06  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

  ※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]