SSブログ

耳の短いウサギの話 その13 (ミャンマー編) [耳の短いウサギシリーズ]

ある山に一匹だけ耳の短いウサギがいました。
本当はウサギは鳥のように1羽2羽と数えます。
ミャンマーにやってきた耳の短いウサギは、今日も張り切って子供たちの村にやってきました。
今日は、子供たちもウサギが来るかもしれないとワクワクしながら掃除や洗濯をさっさと済ませて待っていました。
そこへ耳の短いウサギがピョンピョンと跳びだして来ました。
子供たちは拍手をして迎えました。
耳の短いウサギは、気分を良くして耳を伸ばす体操を始めました。ミャンマーの子供たちも、すっかり体操を覚えてしまっていたので、みんなはすぐにそろって体操を始めました。
楽しく楽しく体操をした後、耳の短いウサギは耳をパタパタさせて空に飛び上がりました。
子供たちはびっくり。
ウサギは張り切って、空中回転したり、子供たちの頭のすれすれを飛んでみせたりしました。
子供たちも赤ちゃんたちも、目を閉じるのを忘れてしまうくらい夢中になって空を飛ぶウサギを見つめていました。
子供たちも赤ちゃんたちも「ボクも空を飛んでみたーーーーい」と思いました。
すると、子供たちと赤ちゃんたちの体がふわっと浮かび上がりました。
子供たちはびっくりしましたが、赤ちゃんたちは嬉しくて楽しくて、もう、自由に空を飛び回り始めました。
それを見ていた子供たちも、好きなように空を飛び回りました。
みんなは、夕方になるまで飛び回り続けていました。
そこに大人たち、大きい子供たちが仕事から帰ってきましたが、みんな口を開けてびっくりしたまま、立ち尽くしていました。
耳の短いウサギは「すごいことになってきたぞ。人間も飛べるんだなぁ」と思いました。そして、「この大人たちにも耳を伸ばす体操をさせてみよう」と思いました。
じゃ、おやすみ。


2012-07-06 09:20  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

  ※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]