耳の短いウサギの話 その14 (ミャンマー編) [耳の短いウサギシリーズ]
ある山に一匹だけ耳の短いウサギがいました。
本当はウサギは鳥のように1羽2羽と数えます。
ミャンマーの村は、たいへんな大騒ぎになっていました。
小さな子供たちと赤ちゃんたちが全部空を飛び回っているのですから、騒がない人がいるはずがありません。
赤ちゃんを心配したお母さんたちが、空に向かって手をいっぱいに伸ばし始めました。
耳の短いウサギは、その手を掴んで空に引っ張り上げました。すると、お母さんたちは空をフワフワと飛び始めました。
それを見ていたお父さんたちも、お年寄りたちも、ちょっと大きい子供たちも、みんな、みんな、空を飛び始めました。
「すごーーーーい ! 」
それから、ミャンマーの村の人たちは、遠くの大きな街や他の国にまで飛んでいって働いたり、買い物をすることが出来るようになりました。
そのおかげで、村はだんだん豊かになり、子供たちも働かなくてもよくなり、学校に通って勉強が出来るようになりました。その学校では、もちろん空の飛び方を教え続けました。
そして、その学校の校長室には「最初の校長先生」として、子供たちが描いた耳の短いウサギの似顔絵が飾られていました。
じゃ、おやすみ。
2012-07-07 09:53
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