しあわせなたんぽぽ
ある素敵な公園にブランコがありました。
子供たちは、このブランコが大好きで、みんな楽しそうにブランコで遊んでいました。
このブランコのすぐ下にたんぽぽが咲いていました。
子供たちがブランコに走ってくるとたんぽぽは踏まれそうになったりしました。
子供たちがブランコをこぎだすと、何度も何度も、たんぽぽに足があたりそうになりました。
たんぽぽは「どうしてぼくはこんな変なところに咲いちゃったんだろう」と思っていました。
さて、季節が過ぎて、たんぽぽは真っ白な綿毛になりました。
風がやってきて、綿毛は種をぶら下げてふわふわと飛んでいきました。
ある綿毛は、田んぼのあぜ道に落ちてつぼみを付けました。でも、農家のおじさんにひょいっと抜かれてしまいました。
ある綿毛は、すぐ近くの道路に落ちて、車につぶされてしまいました。
ある綿毛は、家の屋根の上に落ちて、強い日差しにからからになり、固くなったまま雨水に流されてしまいました。
ある綿毛は、ブランコのすぐ近くに落ちました。たんぽぽはすくすく育ち、毎日毎日幸せそうな子供たちに囲まれて過ごしました。たんぽぽは「ぼくは幸せ者だなぁ」と思いました。
じゃ、おやすみ。
2012-02-17 15:31
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