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フクロアリクイの親子

ある山にフクロアリクイが住んでいました。
フクロアリクイは目がまん丸で、しましま模様、親子がとっても仲良しな、かわいい動物です。
ひとつだけダメなところは、フクロアリクイは長いしっぽを思いっきり天にのばして歩いてしまうところです。すこしぐらい背の高い草の中を歩いていても、すぐにどこを歩いているか見つかってしまうのです。
さて、フクロアリクイの親子が子供たちを運動させようと山の中をぞろぞろと歩いているときでした。
一匹のオオカミが草の中を一列になって歩いているフクロアリクイの親子のしっぽをみつけてしまいました。
「しめしめ、おいしそうなやつらが歩いているぞ。つかまえて食べてしまおう」
オオカミは見つからないように背中を低くして、そろりそろりとフクロアリクイの後ろの方から近づいて行きました。
しっぽをピンっと上げたフクロアリクイに後ろから近づくと、まん丸いお尻の穴が丸見えでした。
「アリを食べようと下ばっかり見ているから、すきだらけだ。まぬけなやつらだなぁ」
オオカミは気付かれないくらい離れてついて行きましたが、ふと見ると、自分のすぐ近くにも、もう一つ、まん丸いお尻の穴があることに気がつきました。
「この近さなら、すぐに捕まえられる。こいつにしよう」
オオカミがそう思ってとびついたのは、オオカミに気がついて攻撃態勢になっていたスカンクだったのです。
スカンクはお尻の穴から黄色い煙とともに毒ガスをドッカーーーーンとおみまいしました。
オオカミはびっくりするやら、くさいやら、気絶しそうになりながらワオーーーーンと叫んで逃げて行きました。
オオカミの声に気が付いたフクロアリクイの親子は、今度はしっぽをまるめておうちに帰りました。
じゃ、おやすみ。


2012-03-04 07:51  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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