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すばらしいお医者様

ある小さな村に、年老いたすばらしいお医者様がいました。
お医者様は、村の人たちの病気やケガをすぐに治して下さいました。
村の人たちは「お医者様がいるおかげで、こうして毎日を暮らしていける」と感謝していました。
「お医者様は仏の心と神の手を持っている」と言う人の言葉を、みんな、「その通りだ」と思っていました。
ところが、ある年、この村に大変な病気が流行ってしまいました。体の弱いお年寄りや小さな子供が、次々と病院に運ばれてきました。この病気は、すばらしいお医者様でも、そう簡単に治すことは出来ないものでした。
それでも、お医者様は必死になってこの病気と闘いました。すばらしいお医者様は、毎晩毎晩徹夜で病人の治療をしました。その結果、少しずつ病気は治まり、元気を取り戻す人たちが増えてきました。元気になった人たちは、すぐにお医者様の仕事を手伝ったり、病人の話し相手になったりしました。
すばらしいお医者様のおかげで、村の人たちはみんな元気になりました。
でも、みんなが元気になったのを見て安心したかのように、年老いたお医者様は眠るように亡くなってしまいました。
「おれたちの命を助けて、お医者様は死んでしまった」「お医者様のおかげで元気になれたのに」「何とかしてお医者様への感謝の気持ちを表したいものだ」
村の人たちは悲しみに泣きながら、お医者様への感謝の気持ちを言いました。
それを聞いた村長さんたちは、「お医者様への感謝の気持ちを手紙に書こう」と言いました。
村の人たち全員が手紙を書きました。
村長さんは、すばらしいお医者様のことを知ってもらうために、その手紙を本にして、国中の町に配りました。
その本を読んで感動しない人はいませんでした。
その本のおかげで、お医者様のすばらしさは国中の人に伝わりました。
今では、この小さな村に、立派なお医者さんになりたいという若いお医者さんたちがたくさんやってきて、村の人たちの病気を診てくれています。
「本当に、あのお医者様のおかげで、おれたちは安心して暮らしていけるんだなぁ」と村の人たちは言いました。
じゃ、おやすみ。


2012-04-06 08:37  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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