Kちゃんは考えた(S家の物語シリーズ) [S家の物語シリーズ]
S家の一人娘のKちゃんがまだ2歳だったとき、1匹のぬいぐるみがとってもお気に入りで、毎日片手に持ってずるずると引っ張って歩いていました。
このぬいぐるみは白い犬で、フワフワというかクタクタな感じのぬいぐるみでしたので、Kちゃんは、「クタクタわんちゃん」と呼んでいました。
実は、このクタクタわんちゃんは、世界中の子供たちの人気者で、「スヌーピー」という立派な名前があるのですが、ちっちゃなKちゃんは「クタクタわんちゃん」と勝手に呼んでいたのでした。
自分の身長の半分以上あるので、どうしてもクタクタわんちゃんはずるずると引きずられてしまいます。ですから、いつもまにかクタクタわんちゃんは汚れて黒くなってきてしまいました。
Kちゃんも、さすがに気になったようで、クタクタわんちゃんを洗うことにしました。
お母さんがKちゃんにおやつを持って行くと、いつも引きずっているクタクタわんちゃんが無いことに気が付きました。
お母さんが「Kちゃん、クタクタわんちゃんは ? 」ときくと、Kちゃんは、「じゃぶじゃぶちた」と答えました。
「じゃぶじゃぶ ? 」
さすがKちゃんのことをよく知っているお母さんです。お母さんは、すぐに気が付いて、トイレの便器の中からクタクタわんちゃんを助けてあげました。
じゃ、おやすみ。
2012-05-17 09:46
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