耳の短いウサギの話 その10 (奄美大島編) [耳の短いウサギシリーズ]
ある山に一匹だけ耳の短いウサギがいました。
本当はウサギは鳥のように1羽2羽と数えます。
さて、中学生たちと楽しく遊んだ耳の短いウサギでしたが、本当の目的のためにアマミノクロウサギたちに集まってもらいました。
耳の短いウサギはアマミノクロウサギたちに言いました。
「ボクたちウサギは、みんな空を飛ぶことができるのです。ウサギだけじゃなくて、ウマもクモもタヌキだって空を飛べるに決まっているんです。ボクはみんなと同じように耳が短いけど、中学生と一緒にだって空を飛ぶことができます。みんなも、この島にばかりいないで空を飛んで好きなところに行けるんです ! 」
「おおおぉぉぉ」アマミノクロウサギたちは耳の短いウサギの話に夢中になりました。
「でも、空を上手に飛ぶためには耳を伸ばす体操を頑張らなければなりません」
「おおおぉぉぉ」アマミノクロウサギたちは体操がしてみたくて、体がウズウズしてきました。
耳の短いウサギは、はりきって耳を伸ばす体操を教えました。
アマミノクロウサギたちは、一生懸命に体操をしました。
耳の短いウサギは、タヌキの時の苦い経験があったので、すぐに崖からジャンプさせたりはしないで、何回も何回も体操をさせました。
そのうち、アマミノクロウサギたちも耳の短いウサギもヘトヘトになってしまいました。
耳の短いウサギと友達になったアマミノクロウサギは思いました。
「耳が長くなったら、ただのクロウサギになっちゃうじゃん」
じゃ、おやすみ。
2022-09-22 10:30
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